【ヒューマングループ 人の輪 竹内碩子さん】後半

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コラム(日本語)

【ヒューマングループ 人の輪 竹内碩子さん】後半
2015.05.20

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そうこうしている間に、お弁当が到着。配達をされているのは、団体の会計をされている佐藤さん。高齢者を集めて一緒にご飯を食べようと「あずましの輪」という活動を始めたことをキッカケに、「配食してほしい」という声が集まってできた『お弁当宅配サービス』。

身体の栄養バランスを考えて、家庭料理のような味付けが評判だそうよ。後半は、私、竹内さん、友人Aと佐藤さんの皆さんでお弁当をいただきながら、『ヒューマングループ 人の輪』設立から色々お話を伺ってきたわ。

 

 

―――さて、竹内さんが「グループリビング」を始めようと思われたのは、何がキッカケだったんですか?

「親の介護を20年やったの。それが終わってから「次の自分の番だ」って考えた時に、息子には息子の生活があるから壊したくないと思ったんだよね。世の中も変わっていく、じゃあ自分で何とかしなきゃって考えたんだよね。」

 

 

―――「NPOヒューマングループ 人の輪」ができたのは11年前。11年前っていうと、今流行りの「シェアハウス」も知られていない頃。この10年間、大変だったことってどんなことですか?

「あなたそれはもぉ大変よぉ。認知してもらうことから始めなきゃいけないから。皆そんな暮らし方なんて知らないし、認めようともしない。それでも年に2回は講演会やって、物件探ししてって、時代の先端を突っ走ってたわけ(笑)」

 

―――『グループリビング』に対して、周囲の反応が変わったなと実感たのはいつごろからですか?

「最初はみんな「何をやってんだ」って言って、最初は耳も貸さなかった。だけど、両親を看取ると考え方も変わってくるのよ。次は自分の番じゃない?世間の理解の仕方が変わったなって思ったのは、日本で一番最初のグループリビング『COCO湘南』をある方が設立されてから。その方が国や県に働き掛けたことで、世間の見方が変わってきたんだよね。」

 

 

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(宅配サービスと会計をご担当されている佐藤さん)

―――「みたかの家」を始められて1年経つそうですが、どんな方が住まれていますか?

「例えば今、入居を考えてくれているのが男性の方。ひょんな繋がりで「あずましの輪」のお弁当を気に入ってくれて、毎日注文してくれて2年ほど経つの。奥様が若年性の認知症で今は施設に入っていて、「広い家も一人じゃ管理しきれないから」と荷物の整理を始められたのよね。そして「お互いに気心が知れてるし、ここに住みたい」って言ってくれているの。そうすればご飯の心配もないしね。」

 

 

―――「グループリビング」という形で始める時、マンションではなく一軒家にした理由は?

「マンション一つ買って、それぞれ別々の部屋に住んでもらうこともできるけど、それだと何かあった時にわからないの。一軒家で木の扉なら、いざとなったら蹴飛ばせばなんとかなる。夜中に心配だったら、ちょっと覗いてあげることができるんだよ。家族みたいなもんだね。」

 

 

 

―――今回「みたかの家」のリビングで、窓を開けっ放しにして、4人で談笑に近い取材をさせていただいたんだけど、途中で誰かが訪ねてきたり、周りの家の人たちが生活している感じが体で感じられて、安心して暮らせそうな場所。

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(みたかの家と繋がりのある病院やデイサービス)

老人ホームと違うのは、「高齢者が自立した生活で、助け合って楽しく生活する」という考えの元、外部とのつながりをしっかり持っている為、何かあっても安心なところ。

実際に私が高齢者になった時、グループリビングに住み替える時に必要な準備ってどんなことですか?

 

「ここではカーテンや、電球は前の家のものを持ってきてもらって、以前と似た景色で安心して暮らしてもらえるようにしているんだけど、やっぱり皆さん第1に荷物が多い。荷物が入りきるかどうかで迷うことが多いんだよね。「でも、死んじゃったら全部ゴミにしかならない。だから生前形見分けでいいじゃない?あとは生活で本当に必要なものだけを持っていれば十分じゃないの?」って皆に言っているの。

 

あとは「家は売らないで、子供のいる世代に通常より安くして貸しなさい」って言ってる。高齢者が納税者になりなさいって。築40年の家だってうまく使えば15年20年持つんだから。それって凄く良いと思わない?」

 

 

―――「グループリビング」は、日本でどんな風に広がっていくと思いますか?

「若い世代が減っていっているけど、それは介護に携わる人が減っていくということ。そうしたら、自分で何とかするしかない。政府が在宅に医療や介護をシフトしたってことは、グループリビングやグループホーム(※1)のようなものが、増えざるを得ないんじゃないかな。」

(※1 主に病気や障害を抱えた人が、専門スタッフ等の援助を受けながら一般の住宅で生活する社会的介護の形態のこと。「集団生活型介護」と呼ばれることもある。)

 

―――先ほどの話と合わせて、高齢者の家を若者が数人で借りて生活するという形も、浸透していくかもしれませんね。竹内さんの今後やりたいこと。目標ってなんでしょう?

「まずは、家を建てる時に作った借金を返すこと。返し終わったら今度は頭金作りに励まなきゃいけないわけ。」

 

―――頭金?別のグループリビングを始める準備ですか?

「ここ15年で借りてるでしょ?おそらく更新すると思うけど万一できなかったら、その時住んでる人たちが移動できる場所を作っておかなきゃ。」

 

―――竹内さん今おいくつですか?

「72歳だよ。できる時はやる、できなくなったらやめるだけ。ただ、私が辞めてもきちんと次に引き継げるような体制は作っておかないとね。だって、結局みんなの命を預かるのと同じよ?自分の命を含めて。それくらい真剣に取り組まないとこういうことはできないよ。」

 

―――というわけで、最後に男前な姿を見せてくれた竹内さん。

今回とっても楽しい取材時間を過ごさせていただいたわ。竹内さん本人もこの「みたかの家」に既に住まれていて、早くもここに住んでみたいなぁと思ってしまったわ。ただ、老後とはいえやっぱり他人事じゃないのよね。今回は、他にも介護や認知症の話を書ききれないほどにしていただいたので、こちらは私の今後に役立たせていただこうと思います。

 

 

以上です!編集長!

 

みたかの家HP

http://humanloop.web.fc2.com/

 

 
投稿日 :
2015.05.20
投稿者 :
たま

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