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レジデントブログ

混沌とともに時間の経過
2019.10.20

一か月半もブログを放置しておりましたたまきです。相変わらず脳内は混沌としており、知らない言葉に出くわすことも多くなった昨今は特に知識の体系化がうまくいきません。日本の大学に合格できるような人が出来るようなことを、私は2倍も3倍も時間をかけてやっと達成する遅熟児です。幼少期は早熟の天才に憧れましたが、大人になって直面するのは、映画「青い春」で言われていた通りの「咲かない花もある」という現実であり、その咲かない花が自分であったのだという遅すぎる気づきと、それに伴う厭世的な絶望感です。

 

今私がブログを書いている柏の葉キャンパスには、商業施設がひしめき合ってしのぎを削っております。こういう場所にいると、満たされているはずなのにもっと欲しくなります。現に今、自分の中にある下劣な物欲に溺れまいと必死になりながら豆乳チャイラテに500円近くも支払うという資本主義の申し子的なことを平気でやってのけてしまいました。チャイラテに500円払うのを躊躇しなければいけない理由は、自分の行動が果たして倫理的に正しいかどうかという問題が常にそこにあるからです。その答えが皆目分からないまま(無駄遣いで自分の首を絞めているということだけは分かっていますが)、「座って作業したい」「ラクしてチャイラテを飲みたい」というふたつの欲望に屈しました。地球の未来と将来の安心よ、永遠にさようなら。(チャイラテ一杯の消費にこんなふうに感じるようでは、私の人生が楽しくならないのはもはや言うまでもないことでしょう。ハウスの方は私が普段不必要な贅沢をしているのをご存じですので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。)

 

相変わらず後ろ向きで考えの及ばない私ですが、今月ソーシャルレジデンス南流山に住み始めて一年が経過しました。世知辛いなんて思っているのは27歳まで温室育ちだった私くらいでしょうが、この家を通じて出会った方々には心の支えとなってくださっている点をはじめとして、大変感謝しております。(こんな慇懃無礼ともとらえられかねない過剰な敬語で話すのもブログでくらいになり、普段はもっとくだけた話し方が出来るようになりました。でも慣れた頃がいちばん危険といいますから、出来るだけ皆様に失礼のないようにしたいと思っております次第です。)私がブログを書かない間にも、南流山のハウスにも色んな変化がありました。仲良くさせていただいていた方々が退去されたり、新メンバーが来たり、一元的な視野にすがりがちな私にとっては学びのチャンスなのかもしれません。よりよく生きるチャンスと捉えるようにしています。今後とも皆様どうぞよろしくお願いします。

 

ところでここ最近かなりの本を渉猟していますので、読んだ本の紹介をしようと思います。まずは安部公房の「カンガルー・ノート」

DSCF4150

この本は以前の住人の方に譲っていただいたものですが、私は非常に気に入りました。村上春樹の作品からキザで嫌なキャラクターを一掃した感じで、そういうキャラクターに嫉妬しか覚えないコンプレックスの塊である私にとってはとても読みやすいものです。各所にちりばめられたコメディともともとれるシーンを笑いをこらえながら電車内で読むのには、苦労しました。恥ずかしながら安部公房の作品はこれが初めてで、他の作品も順に読み進めていこうと思っております次第です。余談ですが≪かいわれ大根≫が食べられなくなることは、幸いなさそうな気がしてほっとしています。

 

欲張って二冊目も紹介しましょう。「グレタ、たったひとりのストライキ」

DSCF4151

最近国連でスピーチした彼女の本には、頭のてっぺんからつま先まで感化されました。地球環境を守るために、文字通り今すぐ行動を起こさなければいけない。不必要な贅沢を捨て、持続可能な消費行動を心がけなければいけない。地球を守るためには、2020年までに排出量カーブを急降下させねばならない。目をそむけたくなるような現実に対峙しなければいけない覚悟を、私たちは今試されています。中学生の時分は興味のあるトピックでしたが、結局企業や国レベルで変わらないと何も変化は起こらないと思ったとたん冷めてしまった当時の熱が再燃しました。わたしたち消費者がどう消費するかで、社会が根底から揺さぶられるきっかけにはなるかもしれないのです。

 

ハウスの話に戻りますが、来週土曜日のソーシャルレジデンス南流山はハロウィンパーティーです。なんの格好をしようか、まだなにも決めていません。数日前にどこかの国の民族衣装を借りようかと思い立ったのですが、高すぎて断念しました。決まらなくたって楽しみなものは楽しみです。なにかアンチ・メインストリームなことを思いつけるといいのですが、アイデアが降ってくるまでもう少し辛抱強く待つことにします。それではまた次回まで。
投稿日 :
2019.10.20
投稿者 :
Tamaki

著者プロフィール

今年28歳になりますが、大学卒業は25歳、就職したのは27歳になってからの遅熟児(遠藤周作の造語)です。

見た目通り、社会に揉まれていないMan childだなとよく揶揄されますが、実際にそうであると自分でも認めております。「大人」「成熟」「貫禄」、実にどの一つの単語をとっても自分に似合うと思いません。

The Smiths, Radiohead, Nirvanaみたいな陰キャラかつフェミニストよりなバンド音楽が好き。それでいて伝統的な価値観に基づいた「男性的」な偶像への憧れを全否定出来ない、実に扱いにくい迷子です。

在英経験もあります。結果的に独善的な性格を形成することになってしまいましたが、語学だけは一定期間で人並みの上達が出来たのではないかと思っております。換言すれば、それ以外何一つ社会に有用な能力を持ち合わせていないということにはなりますが・・・。

南流山の皆様は優しいので、こんな歪な僕でも暖かく迎えてくださいました。

心の支えとしての日常や、この土地の魅力を僕の拙い文章と乏しい語彙で、少しでも伝えていければ幸いです。