ヒマラヤを目指すアルピニストがシェアハウスを選ぶ理由

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ソーシャルレジデンス福生

インタビュー:山田さん(ソーシャルレジデンス福生)

ヒマラヤを目指すアルピニストがシェアハウスを選ぶ理由

山を登ることをお仕事にするアルピニスト(登山家)って、実際にどんな場所に住んで、普段どんな暮らしをしているのか、想像がつく人は多くないはず。実は、そんなアルピニストと呼ばれる人たちの中には、シェアハウスに住んでいる人もいるんです。

オークハウスに住む多様な住民を紹介するオークインタビュー。第3回に登場するのは「ソーシャルレジデンス福生」にお住まいの山田祐士(やまだ・ゆうじ)さんです。山田さんはマッターホルンの登頂経験もあり、一流のクライミング技術を持つ、社団法人日本アルパインガイド協会認定のアスピラントガイドです。

今回は、なぜ山田さんはアルピニストとしてシェアハウスに住むことを選んだのか、また、普段はどんな暮らしをしているのか、インタビューを通してご紹介します。

インタビューに答えてくれた「ソーシャルレジデンス福生」に住む山田さん

現在のお仕事について、簡単に教えてください。

仕事のほぼ8割は、登山スクールの講師です。アルピニストを育てて、将来一人立ちさせるための学校で、登山家として必要なスキルを教えています。私はロッククライミングにも強みがあるので、クライミングの技術を教えるのも仕事の一部です。

生徒さんは平日はお仕事をされている方が多いので、基本的に週末は、生徒さんと登山に出かけることが多いですね。

多くの人は登山スクールで学ばずに登山に行くと思いますが、あえて登山スクールで学ぶ理由はなんですか?

私たちのような登山家や登山スクールで学ぶ人たちは、一般的な登山道を歩かない人たちが多いです。誰かが整備した道ではなく、自分でルートを見極めて、自分の手で道を拓いていくことを目的としています。

もちろん、ちゃんと事前に計画しますし、いつも道なき道ばかりを行くわけでもないですが、訪れる場所が人で混んでいる、ということはほとんどありません。そういう意味で「静かに自然やスリルを楽しみたい人たち」と言えますね。私や、私の生徒の場合は、クライミングを目的としている人も多いので、岩登りのために山に入る人も多いです。

そんなプロのアルピニストのお仕事をされる中で、どうしてシェアハウスに住むことに?

シェアハウスに初めて住んだのは、15年ほど前。その当時は、今のようにお洒落なシェアハウスのイメージはなかったのですが、外国人の方が多く、おもしろい人に出会える場所でしたし、家賃も安かったんです。

シェアハウスではなく、アパートで一人暮らしをしたことはありましたか?

アパートで暮らしてみたこともあったんですが、あまり長く続きませんでした(笑)シェアハウスのように、開放的でフレキシブルなスタイルに慣れると、中々抜け出せないものですね。

仕事柄、生活の拠点を移すことも多いのですが、アパートだと初期費用が高く付きますし、オークハウスのように、初期費用が安いのは大きなメリットです。家具を買う必要さえないですからね。

コーヒーのグラインダー・ドリッパー・サーバーを完備した共有キッチン

週末は、どこまで登山に行かれるんですか?

スイスやフランスに登山に行くこともありますが、この辺りの山に登ることもあります。今住んでいる福生という場所は、玉川上水もあり、自然が豊富です。

奥多摩エリアへも登山に行けるし、御岳(みたけ)といって、自然の岩を登るボルダリングで有名な場所も近いです。

ちなみに、登山家の人ってどうやって生計を立てているんですか?

インストラクターやガイドをしている人が多いですね。登山用品メーカーや代理店で働いて、休みなどに登山をする人もいます。

登山家によっては登山用品ブランドの企業とスポンサー契約を結んでいる人もいますが、山に登るだけでお金がもらえるわけではありません(笑)

仕事以外のプライベートで、登山やクライミングをされることもありますか?

もちろんです。登山ガイドは、お客さんの安全に責任を持つ仕事なので、自分のスキルを常にブラッシュアップしておく必要があります。教える側と教えられる側のスキルの差が大きいほど、お客さんに安全を提供できます。だからこそ、教える側も教えてばかりではダメで、プライベートで難易度の高い山に登っておくことは大事なんです。

登山家として、シェアハウスに住んでいて感じるメリットはありますか?

さまざまな業種の人が住んでいるので、刺激になることですね。会社員もいれば、自営業の人もいますし、旅人もいれば、会社の経営者もいます。

例えば、登山ガイドとして集客で悩んでいた時期があったのですが、住人と話す中で「登山の初級者を対象にガイドをするもいいのではないか」というヒントをもらったことがありました。現在は方針を変更して、上級者を対象にガイドをしているのですが、当時の私にとってはとても新鮮なアドバイスでした。

冬の登山に必要なさまざまなギアを紹介してくれた山田さん

東京で初めて住んだ場所がシェアハウスだったこともあり、シェアハウスは私の原点だと思っています。自分のスペースもしっかりありつつ、誰かと話したいなと思ったときはラウンジに出てくればいい。そんな絶妙な距離感がいいですね。

ソーシャルレジデンス福生では、庭でくつろぐこともできますし、コーワーキングバーというカフェのような共用スペースで仕事をすることもできます。登山家とはいえ、実は事務作業も多い仕事なので、助かっています。

自然が多いお庭でのバーベキュー(オークブログより)

最後に、山田さんの今後の夢を教えてください。

2018年の春には生徒さんとヨーロッパに行ってアルプス登山に挑戦してきました。私の学校に来てくださる方は、授業料が安くないこともあり、子育てが終わっている方や、独身の方が多いんです。実際、生徒さんは40歳で、50代の方もいらっしゃいます。そんな生徒さんを連れて、ヒマラヤに行って、未踏のルートや未踏の山を登るのが今の夢です。アメリカ人の旅人の友人とも、日本で一緒にいる時間をもう少し楽しみたいですね。

素敵な夢ですね。ありがとうございました!


山田さんのアルピニスト養成アカデミーについてもっと知りたい方は、こちらのウェブサイトまで。